名付け
人の名前をつけるなんて、人生に何度もあるもんじゃない。
だから、いざその名前に決めようとすると、ちょっと待てよ…と考え込んでしまう。ずいぶん前から、私たちはこの繰り返しだった。
がしかし! とうとうベビちゃんの名前が決まった。
発案者は夫ちゃんだ。でも、私はとっても気に入っている。
それまでどんな名前を言い合っても、お互いに「うーん…」と唸っていたのに、その前を聞いた途端、なぜか私はすごーくピンときた。うん、それがいい、って。
画数とか語感とか、色々大切にしたいものがあったけど、結局は私たち親の気持ちが反映されてる名前がいい、ってことになったのだった。
だって、名前の由来を聞かれたとき、「画数が…」っていうだけじゃ、さみしいもんね。
一応、生まれてきて、顔があまりにその名前とかけ離れていたら…ということを考えて、タヌキ顔だったら××、キツネ顔だったら××…と、全部で3つの候補を決めたけど、たぶん昨日の深夜に決まった名前になるだろう。
はやく生まれてこないかな。
顔を見て、名前を呼んでみたいよぅー。