母と子

 予定日1日違いのメル友のMさんから、さっきメールが届いた。
 胎盤の機能が低下しているので、40週を待たずに帝王切開することになった、とのこと。帝王切開になるとは考えてなかった様子で、戸惑っている様子が伝わってくる。
 私は恵まれているんだなあ。ちっぽけなトラブルはいっぱいあるけど、ちゃんと普通に産めそうだし。ハラ子ちゃんも少しずつ大きくなって、ちゃんと成長してくれているし。本当にあたりまえのことだけど、それは、本当にありがたいことだ。
 
 外出から戻ってテレビをつけたら、新潟中越地震で母子3人が行方不明になっているニュースが報道され、その救命活動の様子が映像で流れていた。
 そして、「お子さんの生存が確認されました!」というリポートに思わず涙してしまった。

 母子3人発見、男児を救出
 →http://www.yomiuri.co.jp/features/niigata_quake/

 妊娠してから、こういうニュースを見るとたまんない気持ちになる。
 飲まず食わずで5日間、優太ちゃん、よくがんばったね。
 あのお母さん、きっと子どもを生かそうと努力したんだろうな。
 母親にとって子どもがどんな存在であるか、分かっていたつもりだったけど、これまでのそれは、とても浅い知識だけのものだったことが、妊娠してよくわかった。
 とても人ごととは思えない。

 ニュースを見て涙していると、ハラ子ちゃんが活発に動く。
 まるで私の気持ちに呼応しているかのように。
 「一緒に頑張って生きていこうね」という決心が通じ合っているようで、今の私には、それがとてもうれしい。