映画『いま、会いにゆきます』と鬼子母神  

 昼間は、夫ちゃんと映画へ。
 ホリえもんライブドアの社長)が宣伝してた「いま、会いにゆきます」を見に池袋へ行く。上演1時間前に行ったのに、すごいよ、ギリギリ座れるくらいの大盛況。行った映画館は、チケットを買うときに席を指定されるのだけど、私たちが買ったときはすでに前から3列目ぐらいしか空いてなかった。『ハウル』はもっと盛況で、チケット売り場は大混雑してたみたいだけど、ね。
 
 しかし、いっぱい、泣いたー! スタートから、泣きまくり。
 「妊娠していた妻が、難産の末、夫と子どもを残して死ぬ」という内容で、いま自分の身に迫っている現実に近いせいか、ホントいろいろと考えさせられた。

 「もし私が死んだら、過去に執着してないで再婚しなよ」とか、「もし私が死んだら、あなたが必要だと思うお金の1.5倍のお金を子どもにかけてやってね(女の子は、男の人が思う以上にお金がかかるから)」な−んて、夫ちゃんにときどき言い聞かせてるのだけど、ホントにそうなったらどうしよう!?と思わずにはいられなかった。夫ちゃんも、深々と考えていた様子。映画を見終わったあとは、妙に優しくて、ちょっぴり情緒不安定だった(笑)。


 映画を見てなにかを感じたのか、「帰りがけに安産の神様・鬼子母神へ寄っていこう」なんて夫ちゃん。ここは一度二人で来たことのある神社だ。お参りが済むと、今度は「安産のお守りを買おうよ」と。
 家に色んな人からもらったお守りがすでに3つもあるので、もういいんじゃない?と私は思ったのだったが、本人の気持ちにまかせることにした。
 
 お守りを売ってるおじさんが「おや? もうすぐかい?」とわたしのお腹を見て言う。
 「そうなんですよ、実は明日が予定日で…」。
 すると、おじさんが自分の体験談を話し始めた。
 「うちの奥さんは、若かったから(15歳で初産だったという)出産は簡単だったんだけど、産後が大変でねぇ。出血多量で、輸血やら何やらで…、本当にはらはらしたよ。………」。
 しかし、今日は、改めて出産について考えさせられる日だなあ。
 いったいこれは何の暗示なんだろ?