そうだ、ペアなのだ!

 勝手に、自分のなかで予定日を12月12日に切り替えた。実父も、この日に産まれるっていう夢を見たっていうしぃー。なのに、なんでこんな暗い気分になるんだろう。

 世の中の予定日超過組妊婦さんの気持ち、ようやく私も分かるような気がする。「今日は、予定日だ」じゃなくて、「予定日になってしまった」の気分の違い。

 特定の誰かからプレッシャーを与えられて嫌な目にあってるというわけでもないのに、なーんか沈むなあ。そこはかとない焦りとか自然分娩で無くなってしまうかもしれないという恐怖なんかで、気分がぐちゃぐちゃ。昨夜も無意識に緊張してるのか、まるで眠れなかったしね。

 というわけで、じめじめ気分を払拭するべく散歩してきました。

 銀行だの本屋だのぶらぶらして、帰りは大塚から約1時間ちょっと、細かい路地を通って歩いて帰ってきた。歩くと体内によどんでいたエネルギーが発散されて、新しい考えもてることが多い。

 どうして11月中に産みたかったのかの原因を考える。 --------------------------------------------------------------------------

(1)せっかちな私の気分がすっきりする。

 とにかく、昔からトロいの嫌いなのよねー。この辺がA型根性なのか、せめて早くなくてもいいから、予定通りに進んでくれーって思ってしまうのよね。そういう意味では、すごい試練をあたえられているっ。

(2)夫ちゃんが出張に行けなくて困っている

 立ち会い出産を決めてから、出張に行けなくて、ちょっと仕事で苦しんでる様子がときどき見え隠れする。優しいから、私のまえではあまり言わないけど。この際、立ち会えなくてもいいよ」と出張に行くことを何度も促しても、行かないし。それを見てるのも、ちょっとつらい。

(3)大きい子を出産すること、誘発剤を使うこと、帝王切開に抵抗がある。

 小柄妊婦な私としては、できれば2000グラム台で産みたい。薬嫌いな私としては、できれば薬を使いたくない。帝王切開で産まれた私としては、できれば自然で産みたい。
 
(4)ちょっとお得

 とてもセコい話だけど、11月中に産めば、今月分の児童手当がもらえた。  --------------------------------------------------------------------------


 --との理由から、出来れば11月中に産みたかったのだ。
 
 が、だいたい私自身が1か月遅れ(予定日2月22日→誕生日3月23日)で帝王切開で産まれてきた子だ。この1か月の間、母は3回も入退院を繰り返した、というし、だからまあ、「予定日通りに産まれてちょ」なんて、自分の子どもにだけ都合のいいことを押しつけてもしょうがない。
 
 それに、欲しいと思ったら、すぐに授かった子だ。授かるまで苦労してる人はたくさんいるし、欲しくても授からない人もいる。そういう意味では、私の想い通りに授からないほうが、ありがたみがあっていいかも、と散歩中思うに至ったのであった。


 散歩から帰ってきたら、メル友のMさんからメールが来ていた。

 「予定日の1日っていろんなこと考える日だと思います。10年前、まだ産まれない息子の予定日の日、空をみながらあたしは何故か雲の流れを眺めていたなぁ。
 ”焦らないで”なーんて言われても、”焦ってないよ”なーんて言っても、我が子に会いたい気持ちは膨らむよね! 気持ち、とっても分かるよ。当たり前だよ。だって、母子はおへそで繋がってるんだもん。ペアなんだもん! いいんだよ、それで」

 なんだか、じーんと来た。分かってもらえてるなって、嬉しかった。そして、ちょっと吹っ切れたのでありました。