1歳と5ケ月18日目

■初めての救急病院

昨夜は四十一度近い熱。一緒に寝てても、熱い熱い。それで午後十一時にまた解熱剤を投与。あまりにぐったりグズグズがひどくて、薬が効いている間はそれほどでなくても、薬がきれるとあまりのだるさにりんごちゃん自身まったく眠れなそうだった。しかも、おそれていた下痢が始まっていた。しかも、かなり大量。私は唇がかわいてきていて、脱水状態にならないかと心配だった。

私は悩んだ末、夫ちゃんを起こし、二人でタクシーに乗り救急病院へ。がしかし、女医さまは、「こんな程度でわざわざ救急病院に来るなよー」ってな態度ぷんぷんだった。そして、口を開けば「朝になったら、近所の病院へ行ってください」と言いはなつのみ。

私だって完徹で看病してたのよ。それで、どうにも判断に困って、病院に来る決断をしたのよー!! 私は腹が立って腹が立って仕方なかったけど、こんな医者に診てもらうのはもういやだと思って、自宅に戻った。

それrから、朝イチでいつも通っている診療所へ。すると、センセイは「喉が真っ赤です。すごく腫れてます。ツバを飲み込むのもツラいはずです。典型的な夏風邪をもらってきちゃったみたいですね」と。どうりで、食事をまったく受け付けないわけだ。発熱してからジュースしか飲まなかったのだ。

詳しいことを色々と聞き、薬の与え方も指示してもらった。そして、そのほっとした瞬間、思わず今朝の救急病院でのことを、ほんのちょこっとだけグチってしまった(思い出したくなくて、診療所のセンセイにはそれまで言わなかったのだ)。

すると、センセイが「何時ごろ行ったの?」と聞いたので、「午前四時半くらいです」と言うと、「九時から外来にでなくちゃならないのにぃーという思いもあったのかもしれないわね。あと2時間寝たかったー!ってね。医者も不機嫌な日もあるのよ。だから、ゆるしてあげましょうね」と、さとされてしまった。

私が一グチっただけなのに、十を理解して諭してしまう人間力--。これはやっぱり年の功なのだろうか。私はさすがだなーと感動し、そして自らの小ささが恥ずかしくなってしまった。こうして母親の心までさっとケアしちゃうトコロが、この人が本物の小児科のお医者さまで、たくさんのママに支持されているゆえんだろうなあって思う。

身近に、いいお医者さまがいて良かった。あのセンセイからは、とても学ぶところが多い。