立ち会い出産
立ち会い出産をするかどうかは、妊婦の悩みどころの一つである。
私の交友関係の統計では、
出産に立ち会ってもらったケース 4組
出産に立ち会ってもらわなかったケース 2組 だ。
妻が希望する場合、立ち会い出産が現実化するかどうかについては、1夫の希望 2夫の職場環境 がその可否を左右しているようだ。
「夫にへその緒を切ってもらった」という夫婦もいれば、立ち会うことが強力な上司命令だったという夫婦もいるが、今のところ立ち会って悪い結果になったとうい話は聞いたことがない。
さて、ウチはどうするか。
立ち会い出産をするかどうかについては、ずっと悩んでいた。
「夫ちゃんは立ち会いたい」と最初から積極的だった。が、私のこころが揺れ動いていたのである。
苦しんでいるのを見られたくないしなあ、関係性に神聖な部分を残しておきたいしなあ、「役立たず!」とか暴言はいちゃったらどうしよう、この立ち会い出産がきっかけでセックスレスになっちゃったら…と、悩み出せばきりがなく、「ぐるぐる迷路だった。
けど、このあいだ陣痛室でくるしんでる妊婦さんを見たら、あたし一人じゃダメだ…と、立ち会いをお願いする気になったというわけだ。
そんなわけで、午前中は病院に両親学級の申し込みに行く。
待ち合い室で私の名前が呼ばれるのを待っていたら、母親とおぼしき人と一緒に駆け込んでくる妊婦さんがいた。看護師さんにうながされて、すぐに診察室に入っていく。そして、その妊婦さんは「破水してますね。すぐ入院になります」と看護師さん言われ、病室の方向に消えていった。
おぉ! 破水してるのか、すごい、もうすぐ生まれるんだ〜!
3人のあわただしい様子をみて、私の身体にまで緊張感がはしる。
私まで、ドキドキ。あの妊婦さんに自分を投影させてしまう。
あああ、ベビちゃん、どうか土日に生まれてきておくれ〜。
あたし一人じゃ、心細いでちゅぅー。