私の1ヶ月検診

 1ヶ月検診に行ってきた。今度は、私の。
 りんごの検診はすでに小児科なのだけど、私は産婦人科だ。
 久しぶりのフロア。ウラシマタロウな気分。きゃーん、懐かしい。

 りんごを連れているせいか、妊婦さんたちの視線攻撃を感じた。
 かつての自分を思い出す。1ヶ月検診で病院に来ている母子連れを見て「ベビちゃん可愛いなー。私もあんなふうになるのかなあ」なんて思ったりしたんだよね。 それにしても、お産、よくがんばったな、あたし。これから出産を迎える妊婦さんたちに自分の足あとを見たような気がして、自分で自分を褒めてあげたいような、誇らしい気分になったよ。

 それはさておき、内診。
 担当医の女医センセイは、さらにカッコ良くきびきびと仕事をしていた(りんごもあんなふうになってくれたらいいなさぁー)。
 「お風呂、セックス、自転車、もうすべてOKですよ。問題なしですね」。
 わーい☆ ほかの二つはともかく、妊娠中も1日2回は入っていたお風呂好きな私としては、お風呂に入れるようになったのが、何よりも嬉しい。
 そして、ちょっとだけセンセイと世間話。
 と、あっという間にビューンと1ヶ月検診は終わってしまったのでした。
 
 自宅に戻って、すぐさま母親学級のお友達Yちゃんに電話。
 「つかぬことをお聞きしますが、もう私たちって産婦人科に行く予定ってないんだよね?」
 そうなのだ、私はコレを確認したくて、電話してしまったのだ。
 「そうだよ。ないよ。
 (ひと呼吸置いて)もしかして、さびしいんでしょ?」
 うんうんうんうんうーーーん!
 「わかるよ〜!」

 人間の習慣とはおそろしいものだ。
 その場所に慣れると、愛着わき、なかなか離れられなくなるらしい。
 あーん、へーん、ぅほぉーん(泣)!
 毎月1回は通っていたのに、さんふじんかにいけないなんて、いやあーん!!

 私は今回のこの1ヶ月検診を機に、この1年のナワバリが初期化されてしまったような気分になったのだった。

 ……また通うには、妊娠するしか、ないんだよね(泣)。