ひとりごと(毒入り)

 眼科に行ったら、いかに自分の子どもが手がかからないかを自慢していた。8ケ月の女の子がいるという女医センセイ。
 「”困った”って思ったことが無いんです」と言うから、「いいですね〜 羨ましぃ〜」と私は言った。

 でも、なにかが違うと思った。自分の子どもが”それだけ親孝行な子なんだ”ということを暗に言いたいのかもしれないけれど、それはただの自己満足で、子供のすがたが言葉の裏側に見えてこない。
 とても溌剌とした素敵なセンセイだけに、ちょっとがっかり。

 かく言う私も”いかに手がかからないか自慢”をしてしたことがないわけではない。自分のラッキーさをひけらかしたことが、多々あったりする。手がかからないのは事実だけれど、事実以上の何かを大の大人が発散するのは醜い。
 人がやってることの後ろすがたに自分の身を振り返って、ちょっと考えてしまった。反省。

 醜さの陰にあるのは、不安だ。度を過ぎた自慢の裏には、不安がある。
 それにしても、「”困った”って思ったことが無いんです」とは醜さが強い言葉だなあ。

 スミマセン、今日はちょっと辛口気味。