託児所付きのモデルルーム

りんごが産まれてからの夫ちゃんは、まるで不動産屋さん。チラシでネットで…、ひっきりなしにマンションや一戸建ての情報をかき集め、それを分析し…とやってます。キラキラした目をしたり、ため息をついたり、頭を掻いたり…、横で見ていると、生き物としては、かなり面白い!(笑) 昨夜も徹夜でマンション情報を見ていたようです。

というわけで、モデルルームを見に行ってきましたー。夫ちゃんと相談し、「モデルルームA」→昼食(マクドナルド)→「モデルルームB」の順番でまわった。

「モデルルームA」は早々に退散。私が「この女からモノを買う気にはなれん」と身体で訴えたら、夫ちゃんはすぐに察してくれた。だって、子供嫌いのムッツリさんなんだもーん。いくら美人でも、ベビーに目もくれないような人に「キッズルームがございます」って言われても、説得力無いよ。

そんなわけで、昼食。りんごが、泣いてもいいようにファーストフード。さあ、次に行こうかなと立ち上がろうとしたら、夫ちゃんがりんごの頭をコツンと壁にぶつけて、りんごは爆泣き。ほんとにかすったくらいのコツンだったのに、火がついたように泣き始めて、私たちは店内で大注目を浴びた(笑)。

そして、次なる「モデルルームB」へ。ココは、「A」と違い、至れリ尽くせり、だった。だってね、夫婦が安心して見てまわれるようにとの配慮で、託児所付き(もちろん無料)になってるんだよぉ〜。これまで色んなモデルルームを見てまわったけれど、ベビーシッターさんがいるモデルルームは初めてでした。

昨日は、夫ちゃんと私で代わるがわる抱っこ紐でりんごを抱っこしていただけに、「じゃ、お願いしようか」ということに。そして、私たちはしばらく館内を見ていたのだけれど、私はマンションの模型を見ながら説明を聞いてるうちに、「ヤバい! あれはうちの娘の泣き声だ」とはっきり分かる声が聞こえてきた。

担当者に断り、慌てて託児所に戻ると、りんごさん、鼻水垂らして大泣き。ベビーシッターさんがお腹がすいたみたいですヨと言うので、私は授乳。授乳室は設置されて無かったのだけれど、担当者(男性)が「こちらで授乳できますよ!」と授乳コーナーをわざわざ作ってくれた。

さて、今度こそ大丈夫だろうと、ベビーシッターさんに預けようと、りんごをお渡しする。すると、またしても爆泣き。「あれ、どうしたのかな。おっぱいもオムツも大丈夫なはずなのに。おかしいですね?」とシッターさんに言うと、「ママがいなくなるって、分かってるんですよ」と言われた。そう言われて、再び顔を覗き込むと、りんごちゃん、への字口をして涙ぽろぽろ。「行っちゃ、ヤダ」と明らかに顔に書いてある。(できることなら写真に撮りたい表情だった…)

「あにゃー!!」と心はかき乱れ、私はびっくり。だって、今までこんな顔をして半べそかいたこと、無かったんだもん。「いつもどんな抱き方してます?」と聞かれ、「たて抱きです」と言い、シッターさんにやってもらうものの、全くダメ。結局、私が抱っこしたら、ピタリと泣きが止まった。

「やっぱり匂いや抱き方が違うんですよ」「ママがいなくなるって分かるんですよ」と言われ、場違いにも私はじーーーんとしてしまう。

色んな新しい人に出逢わせてきたものの、出掛けるときはいつも私と一緒だったしなあ…。確かに、今まで夫ちゃん以外の人に預けたこと無かったしなあ…。あんな顔をしてりんごが泣くなんて、やーん、私って、もしかして母親だったみたい…(何をイマサラ!)。

もし前世があるとしたら、この子は私の母親かお姉ちゃんだったはずだと思えるほど、生まれた時から、とても強いもの感じてきたし、普段一緒に過ごしていても、赤ちゃんなんだけどお姉ちゃんみたいに頼もしく頼りがいがあるのだけれど(私に姉はいない)、やっぱり、りんごは私の「娘」なんだーと強いインパクトをもって感じてしまった瞬間でした。

シッターさん曰く「まだ3カ月なのに、ママがいなくなるって分かるっていうのは、脳みその発達が早いですよ!」と言われたけれど、ホント?? マクドナルド爆泣きといい、託児所での半べそと言い、そろそろ色んな自己主張がでてきたのかもしれません、ね。