お腹の皮膚のした
ここ3日ほど胎動がメチャクチャ激しい。
午前中はそうでもないが、午後3時くらいから気になり始め、ピークは午後10時〜午前2時。だいたい毎日おなじような感じなので、この子は宵っ張りなのかなあ。
もうお腹を見ていると、勝って手に皮膚がぴくぴく動くようになった。 むかし地面の下にミミズが動いているのを上から見て面白いなあと思ったことがあるが、まさにそんな感じ。私の皮膚の下で別の生き物が動いているのがわかる。
すごい! 「心臓を2つ持つってこういうことなんだなあ」って思う。
妊娠初期から夫ちゃんは、お腹に耳をあてて、音を聞いていた。
初期には腸のゴー!っていう音が聞こえていたというのだが、今は聞こえなくなり、代わりに私とは違うリズムで動く心臓の音が聞こえるようになった、と言っていた。
明らかに変化しているわたしの身体。
すごい、すごい、すごい! 誰が人間をこんな身体に作ったんだろうという疑問が人類の永遠のテーマになっているのも不思議ではない。
誰も、もうお腹の赤ちゃんの心臓を止められないんだもんね。
もう私のお腹から世の中に出て行くことが、この子の人生なんだもんね。
「ずっとお腹のなかにいて〜!」と私が懇願しても、この子は世の中に出ていくことを決めてるんだもんね。世の中に出ちゃったら、もう永遠に戻ってはくれないんだもんね。
すごいなあー、なんですかっ、この形容しがたいミラクルパワーは!
正直なところ、胎動がすごくていらいらして、気がめいるときがある。
だけど、人生のなかで心臓2つの時期なんてそうそうあるもんじゃないんだもんね。 私が生きてる間に、このお腹の子が同じように妊娠するかもしれないし、な。
女に生まれたことを堪能しようっと。