そうだ、私がお父さんになろうっ!
今月のはじめ、義妹家族が遊びに来るときに、夫ちゃんがから揚げをつくっていた。私はハンバーグを作るのに夢中で、よく見ていなかっのだが、これがかなり好評で美味しかった。
鶏肉は安いし、から揚げはおかずとしてはお手軽♪
実は揚げものを作ったことは無かったのだが、赤ちゃんが生まれたら挑戦する機会もなくなるし、この間夫ちゃんが簡単そうに作っていたので、今夜は一人で作ってみることにした。
中華鍋のなかに油をどどーっと入れて、火をつける。
もう完全に熱くなったなあと思ったところで、から揚げ粉をつけた手羽先を入れる。がっっ、手羽先を入れて3秒もしないうちに丸焦げになってしまった。はて〜、どうしてだ??? 夫ちゃんは15分くらいお鍋のなかでひっくり返していたと思ったのになあ…。
味見に食べてみたら、焦げた中はナマ。おえ〜っ! 食べられたもんじゃない。
どうしてかよく分からず、帰ってきた夫ちゃんに「ねえ、ねえ、から揚げじゃなくて”生揚げ”ができた♪」と言ったら、そのモノを見て「油を熱し過ぎたでしょ」と言われた。
「池に小石を入れたときみたいに、水を入れてじゅわっ!って小さい波紋ができるくらいが丁度いいの」と言い、夫ちゃんは「貸してみんしゃい」と、私からお皿を取り上げる。
すると、しばらくのちに、”から揚げ”ができた。
ふむぅ〜、なるほど。さすが、日ごろから「主夫をやりたい」と言うだけあるっ! 口のなかに放り込んでみたら、ホントにから揚げだった。
食べながら、夫ちゃんがこんなことを言った。
「どちらかっていうとさ、ミカちゃん、お母さんよりもお父さんが向いてるよね
〜」。
うんうん、私もかねてからそう思っておったのだ。
男だからパパで女だからママなわけで、だから別に男だからママで女だからパパでもいいわけで(へんな理屈?)、そんな言葉の問題なんだから結局はイメージの問題なんだけどさぁー、私って、「ママ」向きじゃないのよね〜。
イメージで言うと、私には「お父さん」が一番ぴったり来る。
偉そうにデーンとしていて、細かいことおかまいなしで、大局的なことだけ考えてる、そういう日本の伝統的なお父さん。
我ながら、”お父さん”の素質はばっちりだと思う。
なので、夫ちゃんにはお母さんになってもらおう。
ホントかどうか分からないが、結婚前に見てもらったところによると、夫ちゃんの守護霊は「乳母」らしいしぃー。
そのとき、どうやら、私と夫ちゃんは前世では腹違いの兄妹で(もちろん私が兄)、今生は逆の性別を生きることで成長するために生まれてきたらしいと言われたが、ホントにその通り、もともとはお互い今とは逆の性別のほうが似合っているし。
それは、それとしてまあ〜、私はお父さんが似合う。
うん、ぜったい似合う。
世の中に一人くらい、ママの皮をかぶったお父さんがいたっておかしくない、うん。