そーめんな毎日と、1年に1回のフルコース
しぶとい、まったくしぶとい。
今週は仕事がハードだったせいか、夫ちゃんがずっと眠りに入っている。
気づけば、もう午後1時。おーい、いい加減に起きろよー!という気分。
なんてっかな、「つまんな〜い、つまんな〜い、つまんな〜いっ!!!」という淋しい気持ちと「おーい赤ちゃんがいたらどうするんだよー、あたし一人で育児すんのはやだぞ〜!」という孤独な気分が、ミックスジュースとなって身体のなかを流れているようだった。
少しのあいだ、鼻のなかにティッシュを入れたり、脇の下をこちょこちょしていたのだが、しぶとく眠っている。しかたなく、わたくしもオトナになって、仕事疲れでまいっている夫ちゃんを寝かせてあげることにした。
4時半。さすがに、そろそろ起こそうかなーと思っていたら、宅急便屋さんがきた。
オークションで落札した、赤ちゃん用のふりふりドレス。
このドレスは夫夫ちゃんが気に入っていたものだ。
「届いたよ」と言うと、目が覚めたのか、「ん?」とベッドから身を起こす。
「いいねぇ、これ」と夫ちゃんもうれしそうだ。
いい加減、わたしも家にいることに退屈してきたので、外食しにいくことを提案した。
「ねぇ、ねぇ、もう家事飽きた〜。美味しいご飯食べにいこうよ〜」
今週はずっとガンバって、食事づくりしたのだ。もういい加減、夕飯づくりに疲れたぞー。
そして、気づいたら、某ホテルの45階でフランス料理を食べていた。
少し暗めの店内にろうそくの火が揺れて、アダルトな雰囲気。
多摩川の花火大会をやっているようで、夜景のなかに花火がぽかんぽかん浮かぶ。
せっかくなので、値段を見ずに、食べたいものを食べることにした。
「鴨フォアグラのソテーと桃のエピスのコンポート」は、最高に美味しかったなあ。あんなにトロけるフォアグラには、初めてお会いした。
夫ちゃんが飲んだ赤ワインの香りもすごくよかった。
香りだけ、というのがちょっと悲しい。
授乳がおわり、お酒が飲める日まで、あと1年…くらいか。
そんな私のために、ウエイターさんが、カルシウムたっぷりで赤ちゃんにいいといわれているミネラルウォーターをもってきてくれた。ちょっと硬め。
一流ホテルだけあって、ウエイターさんは会話上手で、知識が豊富だ。
半端じゃない値段を食べてしまった。私ひとりだけで軽く5ケタ、なんて。
明日は、そーめんにしよう。
こうして、また節約生活がはじまる。