エッチと妊婦体操

 母親学級、2回目。
 最初に、「最近の体調のことで、困ったこと」をテーマにディスカッション。
 ときどき動悸が激しくなること、甘いものが食べたくなること、体重増加に困ってること、うつぶせ寝が大丈夫かどうかなどなど、それぞれ思い思いに話す。

 次に、栄養士さんから、食事の話。
 結局は「バランスよく食べましょう」という、とても常識的な話だ。

 それからメインディッシュ、妊婦体操をした。
 緊張と弛緩の練習、である。

 まず、いすを2つ使って足を伸ばして座る。
 そして、手足それぞれを地面に対して直角に伸ばす。
 緊張するのは、簡単だ。手足に力を込めるだけだから。
 けれど、弛緩して身体をゆるめるのが、意外に難しかった。
 
 最初「身体の力を抜いてゆるめる練習をしましょう」と言われたとき、私は恥ずかしい気もちになった。 
 だって、身体を完全にゆるめるなんて、エッチを想像しちゃうじゃない?

 ……しかし、ふと思うのだった。

 ここにいるのは妊婦さんなのだから、みんなとうにエッチしているわけで、エッチをするっていうことは、相手に身体を委ねるというわけで、…だったら、身体の緊張をほぐすのなんて造作無くできるんじゃない? って。
 
 しかし、これがけっこう出来ないものである。
 「完全に抜く」というところまでいかない。
 看護士さんにも「もうちょっと力を抜いてねー」と注意されてしまった。

 意外にエッチをしていても、身体から緊張感が抜けていないのかも?
 なーんて、大まじめな場所でエッチについて考えてるなんて、私だけだったら恥ずかしいな。

 今度、エッチをするときの自分の身体をよく観察してみよう。