5ケ月と4日

misokkasu2005-05-13


ウヤアアアアー、キャアーーーーー、ウゲゲゲアアアー〜と、午前6時まえから、大絶叫で奇声ラッシュ。夫ちゃんはしぶとく寝ているけど、私はとてもじゃないけど、寝ていられないので、もう起きちゃったよ。まだまだ奇声は終焉を迎えていなかったらしい。

午前中は、ベビービクスに行っても絶好調のりんごさん。帰省のため1週お休みしてしまいましたが、みんな覚えていてくれました。4回も通うと、おたがいに口も聞いたことのない人であっても、なんだか親近感がわいてくるから不思議。今日は、トサカ頭をさらに際立たせ、ヤワラちゃんヘア。

午後は、保健センターへ。約20組の母子が集まり、大混雑だった。最初に、これから動くようになるから、家の中での事故に気をつけましょうとの細かい指導を受ける。画びょうを飲み込んだり、ボタンを飲み込んだりした子のレントゲン写真を見た。レントゲン写真は、とてもリアルで痛そうだった。ベビーは大人と視界が違うし、好奇心の方向も違うからなあ。気をつけよう。

次に、離乳食の実演会。まず、離乳食を始める目的を聞いた。

離乳食の目的は、10年前までは以下の3つ----1)母乳やミルクでは摂れない鉄分&ビタミンB1を摂る、2)噛む練習、3)飲み込みの練習----とされてきたが、ここ10年間の間に4つ目として4)空腹を満たすこと、食材の色を楽しむこと、舌や手で味わうことによる「情緒の発達」も言われ始めている、とのこと。

それから、初期のミルクパン粥、中期の鮭のホワイトソースあえ、後期のうどんナポリタンなどを試食しながら、色んなことを聞いた。以下、ポイントと思われることを箇条書きにする。 

・食品で摂れる栄養は、母乳やミルクとは比較にならない。例えば、同じだけの鉄分を摂ろうとすると、おっぱいを長々と飲まなくてはならないけど、食品からだったら、ほんのちょっと食べるだけですむ。
・ベビーフードの弊害として、3歳くらいになっても単品で食べられない子がでてきている。ベビーフードは色んなものを混ぜて作られているので、多用しすぎると、ニンジンだけ、ほうれん草だけ…といった単品メニューで食べられなくなるので、注意!とのこと。
・砂糖と塩は、ベビーにとって「白い魔薬」である。薄味を心がけるように、とのこと。大人が食べている濃い味のものを食べさせると、お粥など絶対食べなくなる。夏にアイスクリームなどを舐めさせてみる…などは、もってのほか。
・離乳食では色んなものを食べさせたほうがいい。離乳食で色んな食品を食べさせないと、のちのち食べず嫌いになる。親が嫌いなものも、その子の幸せのために食べさせること。
・案外、海藻は忘れがちなので、2回食あたりからメニューに入れてみること。
・赤ちゃんでも味はちゃんとわかっている。「赤ちゃんなんだから、味なんてわからないだろう」とあなどってはいけない。必ず自分で味見してから食べさせること。
・「離乳食が完了する」とは、「大人と同じ食事が摂れる」という意味ではない。「必要とされる栄養素が食事から摂れるようになった」ということ。完了期を迎えても、大人と同じ食べ物はまだ赤ちゃんにとってはキツく、柔らかさは必要。「大人と同じ食事が摂れるようになった」と誤解しているママさんが非常に多いので注意!とのこと。

今日来ている人は4ヶ月の子でも、野菜スープを飲んでいたりして、みんな早くも始めていた。5ヶ月になっても何もあげてないのは、私ともう一人のお母さんだけだった。同じくらいの月齢の子は、もう1回食でお粥などを食べていてオドロキ!

さてワタクシ事。栄養士さんに、りんごの今の現状(麦茶、白湯、果汁を吐く)ことを質問すると、「その子のペースがあるから、強要はしないで」と言われた。「少し休んでみて」と。とにかく「食べることは楽しいこと」とイメージを変えてあげることを優先するように言われた。「大人だって、どんなことでも一度嫌だと思うと、イメージを変えるのにちょと時間がかかるでしょう?」と。なるほど! 

私が以上の質問を手をあげてしたら、終了後にあるママさんが近寄ってきて「大変ねえ。ブルーな気持ち、分かるわあ〜」と声をかけてくれた。今5ケ月のその男の子は、もう1回食でお粥を食べるようになっているらしいのだけれど、3週間ずぅーっと麦茶、白湯、果汁ぜんぶをペーしてたらしい。

しかし、風邪をひき、どうしても薬を飲ませなくてはならなくて、スポイトで薬を飲ませたそうだ。それから、麦茶、白湯、果汁が大丈夫になったという。「薬だから、どうしても飲ませなくてはと無理矢理飲ませたの。私も薬だから、頑張れたのだと思う」と言っていた。そして、「もしスプーンでごっくんできないようなら、1滴でもいいから、スポイトでやってみたらどお?」と言われた。

な〜んか同じ悩みをもつママさんにアドバイスを聞いて、(ウソみたいだけど)涙がでそうになってしまった。しかし、イイコト聞いた! スポイトは私も思い浮かばなかった…。少しお休みしてから、試してみよう。

りんごさんは講習会中も絶好調で、ずーっと喃語アワーが続いていた。まわりのママさんに「おしゃべり、上手ねえ」と言われて、さらにご機嫌。周りの子は寝ていたりして、不思議なくらい静かなのに、りんごさんはずぅーっと喋りっぱなし。義母が夫ちゃんのベビー時代を振り返り、親戚中を手こずらせるほど、おしゃべりだったのよぅ…」と言っていたのを思い出す。りんごさんのこの喃語は、夫ちゃんの遺伝子によるものか? 自宅に戻ったいま、「いないいないばあ」を見て、やっと静かになった。

とにかく、今日の離乳食講習会は、私のためになった。行ってよかったなあと思う。
あ、一番心にガーンと響いたのは「今は何だかんだいって扱いやすい。成長すると、子供も頑固になるから、あまり遅くなりすぎると色んなものを食べさせにくくなる」との言葉。だって、りんごさん、頑固っぽいんだもん…。

初めての子で、何でも初めてで、頭ではわかってもいまいち先が見えない離乳食。「今の私」に「3年後の私」はいったいどんな言葉をかけるのだろう〜。「バカねえ、悩み過ぎよ!」というのか、それとも「いい加減過ぎ!」と言うのか……。結果は、時が過ぎてみないとわからない。

ところで、今日は母の誕生日だった。あとで電話しよう。