11ケ月と27日目

■術前検査

ちょっと前まで、りんごちゃん1歳おめでとーモードだった私。こころ密かに「昨年の今日はお腹が大きくて…」なんて振り返っていた私だが、そんなに感傷にひたっていられなくなってきた。もうすぐ、いよいよ、その時が来る。

本日は、異所蒙古斑のための術前検査の日。そのため、朝早くから病院へ。本来なら、私一人で話を聞きに行くはずだったのだが、やっぱりりんごちゃんのことを思うと、どうしても私一人では心細くて、夫ちゃんに会社を休んでもらった(ありがとー)。

まずは、形成外科で術前検査の問診。突発をやったので、治療できるのかなーと思っていたのだが、ギリギリだった。感染症を経験した場合、しばらく時間をあけないと治療はできないらしい。

その後、「心電図→X線撮影→採血・採尿検査のコースで病院内をまわってください」と指導される。りんごちゃんは、検査のたび、いちいち上着を脱ぎ着させられ、身体を固定され、時には真っ暗のなか1人ぼっちにされるので、すごく抵抗して、果てしなくギャン泣きをしていた。

突発のあと甘ったれになったから、余計だ。ドア2枚あるのに、りんごちゃんの泣き声が響き渡って届いてくるので、私は待ってる間胃が痛くなっちゃったよ。普段おとなしいりんごちゃんも「今日検査を受ける子のなかで、一番元気だなー(苦笑)」と言われてしまった。

その後、麻酔科で、当日の治療開始の10時までの治療当日の指導を受ける。ナント!全身麻酔のため、「午前4時半を最後に母乳を与えることは禁止、その後午前7時半まではイオン飲料などを飲ませることは可だが、それ以降治療開始までは絶食」ということとなった(守らないと、気管支に母乳が入って大変なことになる)。

ぎょぎょぎょー!だ。ココんところ、全然食事を摂らないので、新生児並みに母乳を飲んでいるりんごちゃんが、午前4時半から10時まで母乳を摂らないことをガマンできるだろうかー。いや「ぜったい」できない(大苦笑)。ということは、すごいギャン泣きと噛み付かれが予想される。うごー、うごごごごー(泣)。

「麻酔科で言うことじゃないですけど、お母さん、それで離乳できるんですか? 卒乳は考えてるんですか?(笑)」とお医者さまに言われてしまった(大泣!)。「普段それだけ母乳を飲んでいるとなると、絶食になったとき本人もツライですよ。麻酔から醒めたあともすぐ母乳を飲ませられるわけではありませんし。覚悟してくださいね」と。ふぅー、今週一週間はできるだけ固食を摂らせるように頑張ってみよう、と思う。

これから1週間は風邪をひかせられない。私たちもくれぐれも風邪をひかないようにとお医者さまに言われた。風邪をひいて治療ができなくなると、またイチから検査して〜とツラいことをさせることになってしまう。一気に、緊張モード。気を引き締めなくちゃ。

形成外科にちょうどりんごちゃんと同じくらいの月齢の男の子で、太田母班 (目のまわりにある青あざ)の治療にきている家族がいた。彼のお家も頑張っているのだから、ウチも頑張ろう。

帰りがけ、りんごちゃんが眠ってしまったすきに、夫婦であるお店に立ち寄った。もうおもちゃ箱に入らないくらいおもちゃがあるし、この間クレヨンハウスで絵本も沢山買ってあげたばかりだから、それを誕生日プレゼント&クリスマスプレゼントとしようと話していた私たちだったが、今日の検査も本当によく頑張ったし、きっと治療当日はもっと本人はキツいだろうということで、頑張った記念にプレゼントを買うことにしたのだった。

「今日は、ホントよく頑張ったよなー」という夫ちゃんの左目の奥がキラリと光っていたのが印象的。ほんとだよ、ほんとだよ、こんな小さな身体でよく頑張ったよ(涙)。家に帰って、りんごちゃんのオムツ替えをしたとき、ちょっとビビった。股関節のところから採血したので、そこにガーゼが貼ってあったのだ。こんなところから採血したんだね。がんばったよね。

今週は、「いざ勝負!」の勝負時。気が抜けない。うん、よし、頑張ろう。そういえば、昨年の今週も勝負時だった…。んー、なんだか、考え深い。

夫ちゃんには会社を休んでもらっちゃったけど、今日は夫ちゃんがいてくれて本当に良かった。私1人きりで出向いて、暴れまくるりんごちゃんをあやしながら、お医者さまからシリアスな真剣勝負の話を落ち着いて聞くのは、かなーり難しかったと思う。