■母と私と娘と

昨夜な夫ちゃんがはやく帰ってきて、りんごちゃんも寝てくれたので、夜1人で散歩に出かけた。私は物理的に1人にならないと、母親であり妻であるという役割はおりられない。ふらふらとあてどなく歩いて、やっと1人の女としての人生を考えようと、自分と向き合える。

そうして考えるのは、やっぱり実母のことだ。いろいろ短所もあるけど、彼女はすごく強い人。いつも「自分の未来」を見つめている人。いまだ娘や孫にどっぷりにならず、常に自分を見失わないところが彼女がスゴいところだろう。彼女はつねに現役で、他の誰もが踏み込めない圧倒的なワールド(聖域)がある。私にとっては、いつになってもかなわない相手…。

母を鏡として、個としての自分を考えたとき、やっぱり自分の世界を見失わないでいたいなあと強く思う。いまの私は育児にどっぷりで、もちろん子供も育児も楽しいしラブラブだけど、育児も子供も私の世界のなかの一つでしかない。でも、娘の可愛さや毎日の忙しさに埋没しているとそんな基本的なことさえ忘れてしまう。だからこそ、こうした一人の時間が必要だ。にもかかわらず、喫茶店で『子育てハッピーアドバイス』なんか読んでたりするんだけど(苦笑 ←かなりおすすめヨ!)。子育てハッピーアドバイス

「家族の一人としてお互いの人生を支え合えるような自立した子がやって来ますように」と祈っていたせいか、ほんとに自立した子がやってきた。生まれたときからそう思っていたけど、りんごちゃんには確固たるワールドがある。0歳児時代から、それを肌で感じていた。しかも、私には及びもつかないほどの、かなり強いワールド。たぶん、彼女はいつかそれを表現し始めるだろう。

りんごちゃんとは同性だし、ある意味私の生き方は彼女の生き方のたたき台となるのだから、これからは一人の女としての人生を見せていかなきゃならないかなあ。今はリアルな生活のなかで届かないかもしれないけれど、いつかやって来るであろう未来を見つめていないとな。自分を見失うことだけは避けたい。

子供を言い訳にしなかった母は、ほんと凄いなあ。私にできるか分からないけれど、でもやれるとこまでチャレンジしてみようっと。