1歳と8ケ月と9日目 [つれづれ]子どもがコワがること??

先日、幼児教室のアンケートを書いていて、ちょっと驚いたことがあった。質問項目のなかに「お子さまがコワがることは?」というのがあったのだ。読んだ瞬間、目が点になった。りんごちゃんに関して言えば、まったく思いつかなかったからだ。

そこで、ママ友に聞いてみると、「ウチは鬼かな」「ウチはお化けかな」「ウチはいじわる貨車かな」と言う。子どもが自然にコワがるようになったケースもあれば、ママが教え込んだケースもあるようだ。鬼やお化けは絵本を使って教えたと言うし、いじわる貨車はトーマスのキャラクターだし。

そして、よくよく普段の会話を聞いていると「お菓子ばっかり食べてご飯食べないと、鬼が来るよ」とか、「遊んだものをさっさと片付けないと、お化けが来るよ」とか「ちゃんとお靴を履かないと、いじわる貨車が来るよ」といった具合に、日常的に話しているのだった。

傑作だったのは、鬼をこわがるS君ママが携帯電話を取り出し、「もしもし鬼さんですか。SがG君を突き飛ばしました。至急来てください」と電話しているフリしてたこと。大人としては、とてもオモシロかったー。とても笑えた。けど、なんだか私はそうやって教えようとは思えないんだよなー。

鬼やお化け、いじわる貨車とかを使って、親が子供を「脅す」と言う事自体、それってどうかなーと疑問を感じてしまうのだ。鬼やお化け、貨車も、きっと勝手に悪者にされて迷惑だろうしね。それでも子供が親の言うことを聞けばいいのかなあ。単に私は無意識の中でファンタジーを嫌ってるんだろうか。なーんか、すっきりしないのよねぇ…。

夫ちゃんに相談してみたら「そうやって育った子は、ある日親が自分にウソを教えたことに気づくだろうね」と言った。なるほど、確かにそれは一理ある。そして、その事実を知ったとき、たぶん子供はショックだろうなー。

私はやっぱり「脅し」じゃなくて「愛情」を出発点とした言葉で教えたいなあ。でも、それって何なんだろう? リアルなことをリアルで教えるってことかしら? 「お菓子ばかり食べてると、鬼が来る」。じゃなくて、「糖尿病になる」って教えるってことかな。でも、それって何だか面白みが無くてつまんないよなぁ〜。

それにしても、みんなコワいことがあるんだねぇ。ウチは、「痛い」ことや「熱い」ことなど「危いこと」は教えてきたけど、「コワい」ことは私はこれまで一つも教えてこなかった。「コワい」っていう単語をりんごちゃんの前で言ったことは多分ないと思う。地上に来てまだ間もない今、コワいことなんかわざわざ教えてコワがらせる必要なんかないと思っていたからね。んー、でもだから、積み上がってるイスを次から次へ渡ってあるくような、コワいもの知らずのイケイケドンドンになっちゃったんだろうけどね−(笑)。

そろそろコワいことを教えた方がいいのかな。世の中は安全で平和でいいことばかりじゃないからなぁ。うーん、どうしよう? 楽しいことや嬉しいことを教えるのって楽しいけど、これはコワいんだよ、あれはコワいんだよと、コワいことを教えるのってなんか気が進まないなぁ〜、私。